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パワーハラスメントについて知ろう~被害者・加害者にならないために~

ハローエブリバディ!

5月の連休も終わり、新社会人の人もそうじゃない人も仕事に行くのが憂鬱だなぁ、と思っていたりするかもしれません。

仕事の何が辛いって、人間関係だと思います。というか、パワハラです。

あなたも知らず知らずのうちに、パワハラの加害者・被害者になっているかもしれません。

今回は、パワーハラスメントについて考えてみたいと思います。

 

1.パワーハラスメントとは

パワーハラスメントパワハラ)と言っても、どんなものなの?どういうのがパワハラになるの?と思っている人も多いかと。

厚生労働省の定義では、

 同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性(※)を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与えるまたは職場環境を悪化させる行為

 というものです。

 

※この優位性というのは、単に上司・先輩ということではありません。人数・経験・立場・年齢・専門性など、様々なものです。

新入社員だろうが、派遣社員だろうが、同期だろうが、後輩だろうが、男だろうが女だろうが、関係ありません。

誰もが何かしらのパワーを持っていて、誰もが被害者、加害者になりうるのです。

まずこれはしっかりと認識しておきたい部分です。

 

2.パワーハラスメントの具体的場面

パワーハラスメントの種類にはいろいろとありますが、私が経験・観察してきた範囲で重要だなと思った部分を書きます。

 

1.精神的な攻撃

・人格を傷つける発言「このバカ」「男のくせに」「客が取れないのはお前の性格が暗いせいだ」

・脅し「徹底的にやってやるからな」

・威嚇行為「机を蹴る」「舌打ち」

・怒鳴る

・性別、学歴、容姿、出身地など変えられないものについて悪く言う

「男のくせに」「女はバカのほうがかわいいよ」「本当に大学出てるの?」「これだから○○出身は」「もう少しダイエットしたら」

 

ちなみに、上に列挙した中でも、性格など人格攻撃や性別・学歴などの属性攻撃は、パワハラの裁判の事例でパワハラ認定されやすいです。立派な人権侵害です。

言っている方は親しみを込めて何気なく言っているつもりでも、言われる方は嫌なものです。気をつけましょう。

こうした精神的な攻撃は、小さなことからだんだんエスカレートしていく場合が多いです。

「冗談のつもりだった」「いじられるほうも喜んでいるのだと思った」「信頼関係があるからよいと思った」

こうした独りよがりな思い込みが、人ひとりの人生を壊し、最悪死に追い込んでしまう場合もあります。

からかい・いじりなどは、面白いものでも、楽しいものでも決してありません。

絶対にやめましょう。

 

2.プライバシーの侵害(私的なことに対する干渉)

・プライベートなことについてしつこく聞く。「彼女いるの?」「結婚しないの?」

・生活や趣味に対して意見する。「料理しないとダメだ」「その顔でダンスが趣味なの?」「コスプレが趣味?気持ち悪い」

・飲み会への参加の強制、飲酒の強制、飲み会を断った者に対して不利益を与えるなどの行為

・プライベートな時間帯に不要な電話やメールをする

職場の人間は友達でも家族でもありません。双方向の信頼関係が確立されていれば別ですが、私生活に干渉するのはやめましょう。

 

3.パワハラに該当しないもの

業務上必要な注意

正当な理由がある指示・命令

「今日中にどうしても終わらせないといけない仕事があるから、残業お願いします」などはパワハラにはなりません。ただし、この場合でも正当な用事があるなどした場合に、交渉もせず残業を強制することはパワハラに該当する可能性あり。

 

4.パワーハラスメントの判定

何がパワハラに当たるのかは、客観的な視点も必要になります。例えば、

・業務上の範囲を超えているか

・人格や尊厳を侵害しているか

・その行為が継続的に行われているか

など、それらを総合的に考えて判断がなされます。

 

繰り返しますが、人格攻撃は絶対にアウトです。

訴訟などになった場合、録音、手記など、もし証拠が残されていた場合、かなり不利になります。

 

5.見て見ぬふりをするのもパワハラ

ハラスメントが起きているのに適切な対処をしなかった、見て見ぬふりをする管理職などは、要注意です。

いざ、争いになり、損害賠償請求などになった場合、こうした管理職も責任を負う可能性があります。

私の経験上、地方の市役所などはパワハラのバーゲンセールでしたが、パワハラに対処しなかった管理職も加害者と共に処分の対象となった市役所のパワハラ事例もあります。

 

 

解決するには…

ここからは、どうしたらパワハラの加害者にも被害者にもならないで済むのか、パワハラが発生しない職場にするには、など解決に向けて考えていきます。

1.自分が悪いなどと思い込まない

パワハラから心の健康を害してしまう人に多いのが、自責の念が強いということです。

繰り返し、継続的に行われる精神的攻撃などにより、「自分はダメだ」と思ってしまう。

冷静に考えてみると、自分が悪いなんてことは明らかにおかしいのですが、度重なる攻撃により、正常な思考ができなくなっている場合もあります。

こうした段階になる前に、意識的に「自分悪い」「自分のせいだ」などと思わないようにすることが大切です。

 

2.我慢しない・誰かに相談する

日本のパワハラ被害者に多いのが、嫌なことを我慢するということです。

人格攻撃・人権侵害をされたとき、「嫌だなぁ」と思うことをされたとき、そんなときでも、人間関係や場の雰囲気を考えて我慢してしまう。

 

「嫌だと言ったら、業務で不利益を被るかもしれない」「みんなも大なり小なり我慢しているから」「自分が傷つきやすい人間だから」「自分の考えを言って、余計ひどくなったらどうしよう」「誰かに相談して、報復されたらどうしよう」

日本は、「空気を読む」などというどうしようもない社会である面もあるので、苦しんでいる方、多いと思います。

 

でも、自分を守るという意味でも、我慢せずに自分の考えや意見、「嫌なことは嫌だ!」ということも大切です。

そんなに我慢しなくていいんです。みんながどうだ、とかどうでもいいです。あなたが嫌だと思えば嫌なのです。嫌だと言っていいんです。

 

「傷つきやすい人間だから…我慢しよう」なんてのは笑止です。

こんなバカなこと考えるのは日本人だけです。

「え、あなたが傷つきやすい人間なら、それを相手に伝えて、傷つけないように接してもらえばいいんじゃないの?」

合理的思考のできるヨーロッパ人などに言ったら真顔でこう言われるでしょう。

 

それができたら苦労しねえよ、と思うかもしれませんが、案外、言っても大丈夫なものです。

私がパワハラの被害にあったとき、我慢しました。実に1年半もの間我慢しました。

しかし、ついに耐えきれなくなり、課長と部長に相談しました。

勇気をもって相談したら、ハラスメントは収まり、以前よりも萎縮せずに仕事をすることができました。

この課長は、人事異動で新しくなった課長で、その前の課長はろくに話も聞かず対処してくれなかったので、相談しても無駄だなと思ったのですが、「もうどうなってもいいや」という気持ちで課長と部長に相談したらよくなりました。

上司に相談してダメなときは、上司の上司に相談してみるのも手です。会社が設置している相談機関や、外部のカウンセラーなども利用できるかもしれません。

親や友人などは、相談を受けることに慣れていない場合もあり、とんちんかんなアドバイスをしてくることもあります。信頼関係を失う場合もありますので、私の意見としては、親や友人ではなく、相談の専門機関・プロを利用するのがよいと思います。

 

3.加害者にならないために~パワハラの加害者の共通特徴

パワハラ被害者の場合、自分が悪いと思わない・我慢しない・相談する。これで解決できる部分がけっこうあると思います。

 

では、加害者側についても触れておきましょう。

 

加害者の共通特徴は

 

一方通行のコミュニケーション

 

ずばりこれです。

 

三角形の内角の和は180度、レベルの真理です。

 

パワハラ加害者は、人の話を聴かなかったり、自分の意見を押し通したり、常に自分の言うことは正しいと思っていたりします。

 

そういう方、危険です。パワハラ加害者になりやすいです。

その対処法として…

 

他人を承認するということを意識的にやること。

 

人間たるもの、承認欲求というものが大きいです。

とくに現代日本なんかでは、パンよりも重要な場合も多々あるのではないでしょうか。

双方向のコミュニケーションは、相手を認める、受け入れることです。

相手が「肯定されている」「尊重されている」「認められている」「受け入れられている」と感じるようなことを、言動や態度で意識的に示す、ということが重要です。

 

例えば…

話をよく聴く、共感する、挨拶をする、笑顔で接する、ほめる、感謝する、叱る(期待を込めて)、謝る、意見を取り入れるなど…

 

言動や態度で意識的に、というところが大切です。意識的にやらないとまずできません。やりません。

 

ちなみにこれができれば異性からも同姓からも好かれます。

 

しかし、現代日本ではみんな自分のことで手一杯、余裕がないので、意識的にやらないとまずできません。

本当にびっくりするくらいできません。こうやって内容を書いたり読んだりしてみると簡単そうに思えるのにね…

 

はい、ここまでパワハラについて書いてきました。

重要な部分を整理しましょう。

 

・誰もがパワハラの被害者・そして加害者になる可能性がある。自分も何かしらのパワーがあることを認識する。

パワハラは、ささいなからかい・いじりからエスカレートしていく。絶対にやめよう。

・人格攻撃はパワハラ認定一発アウト!

・何気ない一言もプライバシーの侵害・個の侵害になる。よく考えて発言しよう。

パワハラかな?と思ったら…自分が悪いと思わない・我慢しない・相談する

・双方向のコミュニケーションを心掛ける。他者の存在を認める。

 

ということで、パワハラ、なかなかなくならないかもしれないですが、今よりもみんながもっと生きやすい社会を目指して…

 

公務員のパワハラ事情

記事の中でも書きましたが、公務員はパワハラ天国だったりします。

公務員を目指している方はちょっと残念なお知らせかも。

あくまで私の経験・観察上の話ですが。

公務員は、同じくパワハラ天国の金融系からの転職者が多いですが、彼らの話を聴くと、役所もパワハラ具合では銀行に負けていません。

ということで、私が体験した、見てきたパワハラについて、次回は、

 

パワハラ・モラハラの具体的場面と対処法~公務員編~

 

ということで書きたいなと思います。

 

 

それでは、また。