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生きても生きても雨

晴れの日は来なくても 続きはあるんだぜっ

これが音楽ってものなんだ

ギター 日記 邦楽
今日は、生まれて初めて、スタジオに入った。
スタジオでギターをプレイした。

ドラム、ベース、ヴォーカル、ギター
俺のギター
5人で演奏をした。


ものすごかった



世の中にこんなことがあるのか
こんなに
こんなに興奮することが


最高、最高なんて、そんなもんじゃない
今まで味わったことのない興奮と快感

これがギターってもんなのか
これがバンドってもんなのか
これが音楽ってもんなのか!

ものすごく楽しかった
初めてライブに行ったときみたいな興奮
いや、それ以上に

今度はオーディエンスじゃない、俺が音を鳴らしてるんだ

興奮した


心臓がリズムを打つ

細胞が踊る

脳が歓喜する

魂が燃える

血が騰ぎる


今までに感じたことのない気持ち

悲しみも、憎しみも、苦しみも
痛みも
そういうものを全部  吹き飛ばしていくような


もう誰の声も聴こえない

「そんなの無理だよ」「できっこないよ」「ダメだよ」「そうじゃないよ」「そんなの間違ってるよ」「こうしたほうがいいよ………」

そんなのもう聴こえない


ギターの音が
俺が鳴らすギターの音が
俺の音が

ただ鳴っている

俺は俺の信じる俺の音を
ただ鳴らせばいい
繰り返す日常の中で、いつも忘れてしまうけど

俺は俺の音を鳴らせばいい

己の音を

ただそれだけなんだ


感謝するぜマイギター
お前は俺に音楽の歓びを教えてくれた
またひとつ先のステージに進むことができた

サンキューだぜ


スタジオに入る前、嵐だった
空は曇り、雨が強く
風が吹き荒れる


しかし

スタジオから出てくると
雨はあがっていた


雲の切れ間から青空が覗き、日が射していた

虹が見えた

晴れ晴れとした気持ちだった

まるで誰かが、何かが俺を祝福してくれているような


Can you feel?
Can you feel that hybrid rainbow?
きっとまだ
限界なんてこんなもんじゃない
こんなんじゃない*


依然、風は強い
風の強い日を選べるわけもなく
毎日強い風が吹いている

この刹那  雨はあがっても
また降る
雨は降りつづく   

これからも生きていくのなら


でも なんだかね
それでもいいやって思えたんだ

雨が降らなきゃ虹は見えない
空の青さを美しいと思うこともない
どこかにいるまだ見ぬ太陽に 想いを馳せることもない

どっかの誰かが
ずっと晴れのほうがいい
そうさみんなそうさ普通はそうだよ
なんて言っても

僕には聴こえない
そんなの聴こえない

ただ歩いていくだけ

雨はあがっても
依然、風は強い

歩いていく
それでも歩いていく
強い風の中を 歩いていく

また雨が降り始めても
歩いていく

誰に笑われようとも
誰に理解されなくとも
誰に選ばれなくたって

歩いていく
 

俺の音を鳴らしながら




*HYBRID RAINBOW/the pillows