生きても生きても雨

晴れの日は来なくても 続きはあるんだぜっ

すなみの物語

これはしょこたんのライブであった出来事

ライブとは関係なく、私すなみの物語。

これから書くことはフィクションかもしれないし、ノンフィクションかもしれない。

そのつもりで読んでね!


ライブの開演前、会場に佇んでいると、俺はふと視線を感じた。

その気配の先を辿ってみると、ひとりの女の子と目が合った。

お互い目をそらす。

そのときは何も気にしていなかったが、また視線を感じる。

どうやら、またあの子がこちらを見ているようだ。

視線を感じて、チラリと見る。お互い目をそらす。

このやり取りを何回か繰り返したとき、俺はひとつ思い出したことがある。

あの女の子は、誰かに似ている。

もしかして、あれは…

今から3年前の秋、俺がまだ大学生だったときのこと。

俺はアイドル声優田村ゆかりのライブから帰る途中だった。

ピンクのライブTシャツを着て、自転車にまたがり、信号待ちをしているときだった。

後ろから声をかけられた。

「あれ、あなたもゆかりんのライブに行った人ですか?」

振り返ると、同じピンクのTシャツを着た女の子が、自転車に乗っていた。

「え、あ、あの、どうして」

「だって、そのTシャツを着ているから」

彼女は俺のライブTシャツを指差しながら、笑った。

それがあの子と俺の出会いだった。

あのとき、あの交差点で、俺たちは長く話していた。

ゆかりんのこと、好きなアニメのこと、そんな話を。

それから、あの子が連絡先を教えてほしいと言って、今日はもう遅いから、また今度お話しましょうということになった。

後日、俺たちは何回か会った。

あの子は、浪人生で、俺の通っている大学を目指しているとのことだった。

そしてなんと医学部だ。俺の通っている文系学部なんかとは、全然、難易度が違う。

あの子はよく、俺にゆかりんのCDを貸してほしいとか、魔法少女リリカルなのはのDVDを貸してほしいと言った。

たぶん、あれは俺と会うための口実だったんだろう。

何度か話をしているうちに、あの子は中川翔子が好きだということもわかった。

俺も中川翔子は好きだった。

デビュー曲のBrilliant Dreamや、アニメ史に残る天元突破グレンラガンのOPである空色デイズは、よく聴いていた。

そんなあの子との付き合いであったが、あるとき、連絡が取れなくなった。

というのも、向こうから姿を消すとかそういうものではなく、ただ単に俺が携帯電話を落とし連絡先がわからなくなったのである。

それから全く、連絡は取っていない。

あの子がどうなったのか、大学に合格できたのかもわからない。

あの女の子は…あの子だ。

思い出した。あれはきっとそうだ。

似ている。そして先ほどから向こうも俺のほうをチラチラ見ているのだから、きっと俺だと気がついている。

話かけようかと思ったが、戸惑う。

もし、違う人だったら?

そうだ。あれはもう3年前のことだ。

変わっている。あのときとは。

もし、違う人だったら?

勇気が出ない。

声をかける勇気が。

そんな思いを胸に留めながら、ライブは始まった。

ライブの終わり、しょこたんのあいさつを聞きながら、俺は考えていた。

どうしよう。

思い切って声をかけようか。

「あの、人違いだったら申し訳ないんですけど、昔田村ゆかりさんのライブでお会いしませんでしたか?」

これでいいだろう。

もし人違いだったとしても、謝ればよい。

なにこいつキモイ、と思われて終わりだ。

そんなふうに思われるのは、慣れてる。

かけるんだ、声を。

今いかなきゃ、ダメだ。ダメなんだ。

そう思っているうち、ライブは終演した。

あの子のほうを見ると、すでにあの子は俺のほうを見ていて、顔を背ける。

やっぱり…

だけど、足が動かない。俺は、水を飲んだ。

何をやっている。早く、行くんだ。

行けよ俺。

いいのか、これで。

あの子は俺の前を横切った。

そして、ドアの前でUターンし、また俺の前を横切る。

もしかして、待っているんじゃないのか、俺を。

俺が気づくのを。俺が見つけてくれるのを。

だが、ここでは無理だ。会場から外へ出る人で混雑している。

もう少し広い所へ…

俺はもっともらしい理由をつけて、あの子を見失わないように後を追った。

結局、俺は声をかけることができなかった。

違う人だったらどうしよう?

こちらをチラチラ見ていたのは、なんか俺に見られていて気持ち悪いと思ったからでは?

だいたいこんな再会の仕方ねえだろ、ドラマじゃないんだから。

そう、きっと人違いだ。それより早く駅に行かないと電車乗り遅れるぞ。

でも…あの子は…

そんなことをばかり考えていた。

情けない。

本当に情けないと思った。

あの女の子は、あの子だ。

声をかけるべきだったのだ。

もし人違いでも、一言謝ればよかった。それだけで済むことだった。

少し恥ずかしい思いをすれば済むことだった。

でも俺は最後まで声をかけることはできなかった。

怖かったのだ。

俺は、自分から人に声をかけたり、誰かを誘ったりするのが大の苦手だ。

それは、俺なんかに声をかけられたら鬱陶しいだけだとか、俺と話をするなんて嫌に決まってる、

俺に誘われたって迷惑なだけだ。

そんな思いからだ。

この日も、俺は声をかけることができなかった。

もし、あの子だったら。

これから、一緒にライブに行くことができたかもしれない。

そういう友達ができたかもしれない。

もし、人違いだったら。

可能性は無いに等しいが、もしかしたら、友達になれたかもしれない。

だって、向こうはひとりで来ていて、俺もひとりだから。

ライブ前、みんなが楽しそうに仲間で集まってしゃべっているのに、ひとりぼっちなのは、寂しいもんな。

だから、友達になれたかもしれない。

まぁ、それはないとしても、謝れば済むことだ。

なのになぜ。

俺は声をかけられない。

本当に情けない。心底自分が嫌になる。

どうしようもない臆病者だ。

この日、俺はわかってしまった。

俺は、自分に自信がない。

それがすべての元凶だと。

自分に自信がないから、人とうまく接することができない。

自分から声をかけることができない。

俺なんかが、すみませんすみません。

いつもこんなで。

ホント、カッコ悪い。

自分に自信がないんだよ。どうにも。

積極的になれないのは、自分に自信がないからだ。

たぶん、これは、誰かに

「あなたは今のままのあなたでいいんです」

などと言われても解決しないだろう。

なにしろ、俺が、俺自身が

こんな俺は嫌だと思っているのだから。

いや、今突然、美少女が

「あたしは今のすなみさんが好きです…大好き…です…」

などと真剣に言ってきたら、一瞬で解決するかもしれないが。

そんなことはあるわけがないのだから、この際どうでもいい。

自分に自信がない。

このせいで、今までどれだけチャンスを逃してきた?

また繰り返すのか。同じことを何度も。

自分に自信が持てないくせに、誰も俺を見てくれない、好きになってくれないなどと。

この先ずっとそんなふうに生きていくのか。

嫌だ。

そんなの嫌だ。

だったら!

道はふたつしかない。

ひとつ、今のままで自分に自信を持つか。

ふたつ、自信が持てるように俺自身が変わるか、だ。

それしかない。

本当はわかっている。ひとつめの選択肢が無理だってこと。

今のままで自信が持てたなら。

とっくに変わっている。この人生。

あのときだって、きっと声をかけられたはずだ。

それならば

変わるしかない。自分に自信が持てるように。

俺が憧れる、理想の自分に。

変わるしかないんだ。

他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられえる。

今までは、自分に自信が持てないから、ずっと逃げてきたんだ。

もう少し、もう少し待ってから。

もう少し、もう少し痩せてから。

そんなふうに、言い訳ばかりして、逃げてきたんだ。

本当は、待ってたんじゃないのか。

あの子は。

あの子だけじゃない、あの人も、その人も。

俺が手を引いてくれるのを待っていたんじゃないのか。

待ってはいなかったとしても、迷惑だってことはなかったんじゃないのか。

いつもそうだ。「俺なんかが」「迷惑だから」

そんな言葉ばかり。

自分に自信がないと、他人のことも信じられないんだな。

そう思った。

こんなんじゃ、誰にも相手にされなくて当然だよな。

それでネットの世界でウジウジするんだ。

俺が報われないのは、幸せになれないのは。

俺のせいなんだ。

自信が無いせいだ。

だって、チャンスはあるんだから。

でも、傷つくのが怖いから逃げてばかり。

人の目を気にして、言い訳つけて、逃げてばかり。

自分から行動しない。

ホント情けないよ、俺。

こんなんじゃ、ダメだ。

こんなんじゃ、幸せになれっこない。

変わりたい。

自分に自信が持てるように。

変わりたい。

でも、できるのか。今までだって、何度もそう言ってできなかった。

諦めた。

で。

どうなった。

こうなった。

どうなったもこうなったも、また後悔と自己嫌悪さ。

一生、こんなふうに生きていくのか?

くそっ…

そりゃ俺だって

俺だって

やろう。

また始めよう。

変わる。変わるしかない。

またできないかもしれない。

簡単に諦めるかもしれない。

でも。

また始めよう。

やるしかないんだよ。

俺の思い描く自分になるには

俺の思い描く幸せを手に入れるには

やるしかない

変わるしかない

やるしかない!


…と、まぁ

こんなことがあり、そんなことを思いました。

ということで、やります。

また諦めるかもしれないけど。ダメになるかもしれないけど。

やってみます。

他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる。

そう信じて。

昔のことを書いてきたけど、見方によっては、あれ、あのとき俺逆ナンされたんじゃねえか…?

ものは考えようで、あのときのあれは、逆ナンパともとれる…ような…

うーむ

なーんてね

今日書いたことは、冒頭に書いたとおり

フィクションかもしれないし、ノンフィクションかもしれません。

そこらへんは、よろしくね。

ブログも、あまり長いの書く時間ないかな

なんかいつもこんなこと言って結局書いてるけど(笑)

まぁとりあえず今日のところは

おやすなみ